サングラスに白杖という出で立ちだが実は麻薬の売人、一郎。彼が夜の街で買ったのは、追っかけバンドの心をお金で買おうとウリをしているバンギャルの真琴。一郎の鞄に大金が詰まっているのを見た真琴は、彼が盲目であることをいいことにせしめようとするが、サングラスも白杖も実はフェイクで一郎には全てが見えていた。「お前も見えへんようになりたいか?」。一郎の誘いに真琴もフェイクの盲人として振舞うようになる。そんな2人の前に現れたのは盲人相手に高額なマッサージ機器を販売する圭吾。彼はなんとか機器を売りつけようとするが、一筋縄ではいかない一郎と真琴に翻弄されっ放し。挙句に真琴に惚れてしまう始末。人の目には見えない人間の本質が見える一郎、金しか見えない真琴、真琴しか見えない圭吾。そして一郎の鞄の中の大金。3+1のエゴと欲望がクライマックスに向けて急スピードで走り出す!(2011年制作・日本)(C) 2011 アートポート