量を誇ったり、コスチュームが変わるだけの、機械的で味わいのないゴックン作品ばかりの最近。本作には「ゴックンとは、本来、切ないもの」という考え方が一貫しています。舞台はピンサロ。飲ませたい、飲んで欲しい…という男たちの欲望をすべて受け止めるピンサロ嬢ジュン。自分自身はマニアではないが、男たちが求めることに応えることに精神的な満足を感じるホステスです。いわば、天使のような存在ですが、そういう女を見るとサディズムがムラムラと湧き上がるのがマニア。サディズムや愛情、女の子への感謝の気持ちなどが入り混じった屈折したザーメン世界の物語です。